正看護師と准看護師の違いについて知っておきましょう。

まず、資格要件に大きな違いがあります。正看護師は厚生労働大臣が認可する国家資格ですが、准看護師は違います。

受験に必要となる最終学歴は、正看護師が高校卒業、准看護師が中学卒業となります。
少しでも早く資格が欲しいという人は、中学卒業していれば准看護師の試験が受けられます。資格を取るまでには正看護師は3年以上かかりますが、准看護師は2年です。

正看護師は大学なら4年間、専門学校なら3年間、時間にすると3000時間以上の授業を受ける必要があります。一方准看護師は養成所で1890時間以上の授業を受けるとあり、授業時間に大きな差があります。
このことからわかるように、授業内容に違いがあり、准看護師は正看護師ほどより深い内容を学べないのがデメリットと言えるでしょう。

働き方や待遇にも違いがあります。
基本的に正看護師と准看護師が行う業務は同じですが、准看護師は自身の判断によるケアや医療行為は行えず、医師や看護師の指示が必要です。そして、他の看護師に指示もできません。
一方正看護師は自身の判断で医療行為を行うことができ、准看護師やその他看護補助者に指示を出せます。

基本的に准看護師はどの医療現場でも働けます。ただ、高度な医療を行うような大きな病院では正看護師の方を積極的に採用しており、准看護師は採用していないところも多いのが現状です。
しかし、町の診療所やクリニック、日勤のみ、パート勤務では、准看護師が重宝されています。